成書『あっという間にうまくなる 神経ブロック上達術』とリンクしたサイトであり、同書で紹介されている末梢神経ブロックに関して動画・画像や補足事項を紹介します。
ガンマネイルのブロック

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ガンマネイルのブロック

ガンマネイルのブロック

ガンマネイル(γ-nail)といえば、骨折の手術としてはかなりの頻度を占めるものですが

これを神経ブロック併用で行った場合、

手術の途中で痛がったり、血圧が上昇したりしませんか?

途中で血圧がポンとあがるんだけど、終わった後は全く痛がらずケロッとしている。

正しくブロックがされているのに

(というよりも、むしろ正しくブロックされているからこそ)

結構な頻度で経験するのではないでしょうか?

ガンマネイルのブロックはテキストでは

@ 大腿神経ブロック+外側大腿皮神経ブロック

A 腸骨筋膜下ブロック

と紹介しています。

術後鎮痛の観点からしても、どちらかのブロックを施行しておけば十分と考えます。

しかし、途中の血圧上昇はなぜ起こるのでしょうか?

外側大腿皮神経がブロックされていれば、皮切時は無痛です。

大腿神経ブロックがされているので、骨をゴリゴリやっても問題ありません。

血圧が上がる(患者が起きている場合痛がる)ポイントは、皮切の後、骨に到達するまでの間に

筋肉を切ったり、鈍的に剥離したりするところです。

なぜならば

大腿筋膜張筋は上臀神経の支配だからです。

上臀神経は仙骨神経叢由来なので

上記の2種類の方法ではブロックされません。

全身麻酔を併用する場合は

この程度の痛みなら問題ないのでスルーできます。

術後鎮痛にも影響しません。

しかし、患者が起きている(神経ブロックのみで手術する)場合は、スルーできません。

状況にもよりますが

整形外科の先生に局麻を追加してもらうか

あらかじめ仙骨神経叢ブロックを行っておく

のが妥当かと思います。
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