傍胸骨で行う肋間神経前枝のブロックについてです。
似たような名前で、いろいろ出てきてますので整理してみましょう。
我々が報告した『Parasternal intercostal nerve block: PSI block (J Anesth 2016: 30; 916)』
これは大胸筋と肋間筋の間に局所麻酔薬を注入するものです。
(→
こちらの記事も参考にどうぞ)
Subpectoral interfascial pane (SIP) block (Reg Anesth Pain Med 2016:41:607-9) という名前も出ています。
そしてMinerva Anesthesiologica (in press)からParasternal blockという名前でもでました。
つづいて、上嶋先生らが報告した『Transversus thoracic muscle plane block: TTP block (Reg Anesth Pain Med 2015; 40: 388-9)』
これは肋間筋を貫いて、胸横筋膜面に局所麻酔薬を注入するものです。
(これらのブロックはテキスト改訂第2版に収録しています)
TTPブロックにも同じように報告者によってちがう名前が存在します。
『Parasternal block (Thomas KP et al. Pain Ther 2016 5:115-22)』
名前はPSIブロックに似ていますが、やっていることはTTPブロックです。
そして、10年以上前からポツポツ報告されている
『Parasternal block』やら『Parasternal intercostal block』やらがあるのです。
これらは、心臓外科医が胸骨を閉める前に
胸骨の脇にブラインドで局所麻酔薬を注入するもので
皮下組織であったり、肋間筋のあたり(?)であったりするようです
気づきましたか?
『Parasternal Block』
という、同じ名前で、3種類のブロックが存在していることに!
そして、同時期に同じことを考えるものなんですね。
Serratus-intercostal plane block(→
こちら)もそうでしたが
同時期に、同じことを考えた人たちが、いろいろな名前で投稿しています。
Serratus-intercostal plane blockを採用する論文が増えてきましたが
Serratus anterior plane block派が少し強いようです。